令和2年第1回下野市議会定例会における一般質問が行われ、様々な課題についての意見が交わされた。
中でも「公園、小・中学校での除草について」市議の中村節子氏は、公園における除草剤使用について懸念を示した。具体的には、発がん性を指摘されている「ラウンドアップ」の使用を問う質問がなされ、広瀬市長は市の緑地管理業務は下野市造園建設業協同組合に委託しており、使用薬剤の確認に関する取決めを強調した。市長は、安全性について、環境省のマニュアルに基づく手法を周知し、国の規制に従い使用していると説明した。特に、洋々とした公園を市民に楽しんでもらうための管理の重要性を訴え、今後も慎重に薬剤の使用について検討をする意志を表明した。
また、「気候非常事態宣言について」も議題として挙がり、中村氏は気候変動の影響が増大する中、下野市の対応について市長の見解を求めた。広瀬市長は、環境施策への取り組みを進めつつ、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した活動を行なっていると述べ、栃木県気候変動適応センターとの連携も視野に入れた施策を検討していく方針を伝えた。
その後、坂村哲也氏による「小中一貫教育による下野市の教育施策について」の質問も行われた。この中で教育長の池澤氏は、南河内中学校区における小中一貫教育の進展を説明し、各中学校区での成果を具体的に示した。特に、プログラミング教育や郷土学習を用いた子どもたちの能力育成に力を入れていると述べた。
さらに、「スポーツ活動支援等の方策について」相澤康男氏からの質問では、下野市におけるスポーツ推進計画の取組に対する期待とその健全性を確認。教育長からは、少年スポーツ指導員の養成や、地域住民によるトレーニングの機会を提供し続ける意義が述べられた。特に、下野市の新たに整備した運動公園の有効活用の促進を訴えた。
最後に、ごみ減量施策に関する磯辺香代氏の意見にも触れられ、市の施策が市民に正確に届けられているか、より具体的な情報提供が必要であるとする意見が示された。