令和5年12月、下野市議会では第4回定例会が開かれ、議案第43号から議案第67号までの質疑が行われた。
出席した議員は18名で、市長や副市長などの市の責任者もぞろぞろと出席している。議長の石田陽一氏は、午前9時30分に開会を宣言し、議事日程に従い質疑を開始した。
議案第43号に対する質疑では、交通安全対策費に関する質問があり、質疑を行った石川浩議員は、自転車駐車場の改修工事に関連した有害物質鉛の検出に関し、「工事費が1.5倍になった理由」を問うた。市民生活部長の直井満氏は、工事の内訳や経緯を詳しく説明した。
特に、今年度の3,500万円の増加については、工法の変更やライティング機器などの加算が影響したと強調。さらに、他の自転車駐車場における有害物質鉛の使用状況についても、過去の設計資料から情報提供を行う意向を示した。
また、議案第55号に関する質疑では、建設水道部の組織改編についての質問があり、部長の保沢明氏は専門性を高めることを目指していると述べた。業務の効率化と質の向上を図る方針が説明された。これに続いて、第五元での教育や地域活性化に関連する意見も上がった。
少子化対策として出産・子育て応援給付金に関する取り組みについても言及され、健康福祉部長の福田充男氏は経済的支援の重要性を再度確認した。市の政策として、安心して子育てができる環境整備を目指す姿勢が表明された。予算の確保についても意見が交わされた。
最後に、議事は陳情第1号に関する委員会への付託を行い、今後の委員会での審議を見込む形となった。市長は子育て支援のさらなる充実を図る意向を示し、議会は建設的な議論を続け、各案件について今後の進展を確認し合った。次回は12月15日に開催される予定である。