令和元年第3回下野市議会定例会が、9月5日午前9時30分に開会した。
出席した議員数は17名で、議長の秋山幸男氏が会議を司会した。本定例会の会期は、議会運営委員会の協議結果に基づき、9月27日までの23日間と決定された。
議事の中で、市長の広瀬寿雄氏が、九州北部地方の大雨災害に関する挨拶を行った。広瀬市長は、被災された方々へのお見舞いの言葉を述べ、自然災害への防災・減災の取り組みの重要性について強調した。特に、消防団や自主防災組織との連携強化を図る意向を表明した。
続いて、公共事業の進捗報告として、「中学生平和研修派遣事業」や「中学生議会」の開催について紹介された。特に中学生議会は、市内の中学生が市政に対して真剣に提言をしたもので、今後もこうした取り組みを継続する考えが示された。
また、平成30年度の収支報告について、梅山総務部長が報告した。実質公債費比率は3.0%と、健全財政を維持していることが確認され、引き続き市税等の安定した収入が期待されるという。これに対して、他の議員からも質疑が行われ、財政健全化に向けた具体的施策が求められた。
議案の中では、広域連携バスの愛称が「ゆうがおバス」に決定されたことが発表され、多くの応募から選ばれたことに感謝の意が表された。これにより市民や町民に親しまれる公共交通としての役割が期待される。また、市として今後もプラスチックごみ削減に努め、「栃木からの森里川湖プラごみゼロ宣言」を県内全市町共同で行ったことも報告された。
市長は「今後も地域の宝として子どもたちの教育に力を入れ、彼らが地域の未来を担う存在に育ってほしい」との意向を示し、下野市の明るい未来に向けた取り組みを計画している。
この日程では、議案や報告が続々と議題に上がり、議論が交わされた。特に、諮問や同意に関する議案が予算の取り組みの中で重要な位置を占め、多様な視点からの質問が寄せられた。
下野市議会は、議会の透明性を高めるため、引き続き市民とのコミュニケーションを大切にしながら、より良い政策提言に努める方針である。