令和3年第2回下野市議会定例会が開催された。本会議では、各議員からの一般質問が行われ、新教育長の方針や農業者の収入保険制度についての意見が交わされた。特に注目されたのは、農業者の収入保険への加入促進策についての提案であった。
大島昌弘議員は、新教育長の教育方針に関して、教育方針の明確化や地域との連携強化を求めた。新教育長の石崎雅也氏は、「私は、教育を地域と学校が連携し、子どもたちを愛着ある大人に育て上げることを目指したい」と述べた。
さらに、農業者の収入保険制度について、大島議員は加入率向上のための具体的な施策を提案した。広瀬市長は、「収入保険制度は農業経営を守る重要な制度であり、他市の成功事例を参考にしながら、加入促進策を検討していく」とした。また、現在の加入状況について言及し、下野市では加入率が80.5%に達しているものの、制度的には加入可能な農業者の20%のみが加入している点を指摘した。
一方、自転車安全利用条例の制定についても議論が高まった。奥田勉議員は、自転車利用者の急増や交通事故の多発を踏まえ、条例の必要性を訴えた。広瀬市長は、「自転車利用の促進とともに、交通安全を確保するための法整備の重要性を認識している」と応じた。
育児休業中の保育園の継続入園についても話題に上がった。伊藤陽一議員は、育児休業と保育の連携を強化する必要があると強調した。市長は「出産時に密接に連携し、より多くの支援を行う予定だ」と回答した。