令和3年3月18日、下野市議会第1回定例会は、複数の重要な議案や陳情が審議された。
会議は午前9時30分に始まり、まず議案第6号の訂正について説明が行われた。広瀬寿雄市長が令和2年度下野市水道事業会計補正予算(第2号)の訂正内容を説明した。
「訂正は、収入科目の既決予定額を変更するもので、確認が不十分だったため」と述べた広瀬市長に対し、建設水道部長の瀧澤卓倫氏も補正額についての詳細を報告した。議案第6号の訂正については、「異議なし」との意見が認められ、承認が決定された。
続いて日程第2では、議案第2号から議案第34号まで33件について、各常任委員会の審査結果が報告された。石田陽一君(総務常任委員会委員長)が、「議案の審査結果は全会一致で原案通り可決」と強調した。そして、特に令和2年度一般会計補正予算(第8号)に関する質疑が行われ、予算執行に関する具体的な質疑がなされた。特に、特別定額給付金や減収補填債に関するやりとりが印象的だった。
また、議案第35号の提案理由において広瀬市長は、「新型コロナウイルスワクチン接種に関する補助金や感染防止対策の経費を追加するもの」と説明。歳入歳出予算がそれぞれ1億937万3,000円追加され、350億8,567万3,000円に達すると述べた。
さらに、陳情第3号に関して報告が行われ、「妊産婦医療費助成制度」の創設を求める内容が不採択となった。松本賢一君(教育福祉常任委員会委員長)が、「慎重審査の結果、不採択とすべきものと決定」と報告した。
その後、議会では発議第1号及び発議第2号も採決され、選択的夫婦別姓制度の法制化を求める提案は否決されたが、下野市議会会議規則の見直しについての提案は可決された。
最後に、池澤勤教育長が退任の挨拶を行い、「多くの方々の支えを受けた7年であった」と感謝の意を表した。広瀬市長も池澤氏の長年の貢献に敬意を表し、下野市の教育行政の発展への意気込みを述べた。
午後0時10分、地下鉄議会第1回定例会は閉会した。