令和3年度第3回下野市議会定例会が9月7日に開催された。
出席者は16名で、議事は認定第1号から第8号、議案第44号から第52号までを中心に質疑及び委員会への付託が行われた。
特に注目されたのは、新型コロナワクチン接種事業に関する質疑である。村尾光子議員は、一般会計の補正予算として提案されているワクチン接種事業の中で、学校の教職員に優先枠が設けられるか尋ねた。この件について、健康福祉部長の福田充男氏は、国の方針に基づき優先接種対象者として教職員が設定され、940人が集団接種を受けたと説明した。
次に、村尾議員は介護保険会計に関する質疑も行った。前年度繰越金について、その増加理由や処分方法についての分析を求めた。福田氏は、コロナの影響でサービス利用が控えられた結果、保険給付費が例年に比べ低かったことが影響したと説明し、今後フレイル予防や認知症予防等の施策に積極的に取り組む意思を示した。
また、石橋駅周辺の区画整理事業についても質疑があった。村尾氏は事業計画変更に対する見通しの確認を行った。建設課長の伊澤仁一氏は、用地の目処が立ったことから交渉再開の状況を報告し、2026年度に換地処分を完了させる計画を強調した。
議会ではさらに、学校の運営費についても質疑が行われた。教育次長の近藤善昭氏は、南河内小中学校の運営費が従来よりも低減することを説明し、新たな教育体制がもたらす影響について議論された。村尾議員は、教育におけるコスト面を考慮しつつ、質の維持を求めた。各議員は、質疑を通して具体的な数字を求め、透明性を重視した議論が展開された。
最後に、陳情第2号についても議討論が行われ、次の本会議は9月24日に予定されている。この定例会は、様々な側面からの市民生活に関する重要な課題を扱うものとなった。