令和3年第1回下野市議会臨時会が開かれ、議案について認議を受けた。今回の議題は、令和2年度下野市一般会計補正予算に関するものである。市長の広瀬寿雄氏は、現在の新型コロナウイルス感染症対策としてワクチン接種事業に要する費用の追加を提案した。
提出された議案は、総額351億2,832万2,000円となり、主に国からの補助金、財政調整基金を活用する内容である。詳細としては、ワクチン接種事業の予算に3億6,496万3,000円が計上され、感染防止のための協力金に1,200万円を追加している。
議会での質疑応答では、坂村哲也議員がワクチン接種の具体的な進捗状況について尋ねた。健康福祉部長の手塚均氏は、医師会との協議を重ねている状況を説明し、集団接種の会場として市内の公共施設を即したことを報告した。
また、子供のワクチン接種について尋ねられた際、手塚氏は16歳未満の接種に関しては、国の治験の進展に依存している状況であり、今後の方針は変わるかもしれないとした。接種計画は、2月下旬から夏頃までが見込まれる。無事に接種が進めば、早期の集団免疫獲得に寄与する狙いがある。
質疑の中で、ワクチンの種類や選択肢についての懸念も見受けられた。市は市民が安心して接種できるよう、情報提供や相談窓口の設置を続ける意向を表明した。市民の命を守るために適切な環境を整えることが求められる中、健康福祉部長は、開業医との連携も計画していると述べた。最後に本件は原案通り可決された。