令和4年第1回下野市議会定例会が開催された。
本会議では、松本賢一氏(清明会)が広瀬寿雄市長の5選出馬について質問した。松本氏は、新型コロナウイルスの影響で経済が厳しい中、広瀬市長の手腕を称賛し、再び市政を担う意義について問うた。市史上初の5期目出馬に対する期待を示し、広瀬市長は今後の方針について議論を重ねた。
広瀬市長は、過去16年間の市政運営を振り返り、財政健全化や公共事業の推進に取り組んできたことを強調した。また、合併特例事業債を活用し、各種施設の整備を進めており、財政指標も県内トップクラスであると述べる一方、引き続き自治体のリーダーとしての責任を果たしたいと表明した。市の将来計画や第2次下野市総合計画の重要性も訴えた。
続いて、秋山幸男氏(自民党)が令和4年度当初予算に関する質問を行った。質問では、新型コロナウイルスの影響により市税収入が減少する中で、緊急事業や経常経費削減の方針が問われた。広瀬市長は、予算編成について十分な検討が行われたとし、経常経費削減目標を3%に設定したと発表した。また、予算の詳細について、重点プロジェクトに対する配分や、行財政改革の進展について具体的な数値を示した。
さらに、磯辺香代氏(下野市民派クラブ)が県南広域的水道整備事業について質問をした。この事業は、地域の水道事業者と県との連携を深めることを目的としており、事業の進捗状況と今後の方針が問われた。磯辺氏は、県南地域での水道広域化に向けた様々な検討へ市町との協議が進んでいないことを指摘し、早急な取り組みを求めた。市長は、協議が継続していること、他の地域との連携を重視していることを強調した。
下野市議会のやり取りを通じて、広瀬市長のこれまでの功績、令和4年度の財政計画、そして水道事業の広域化へ向けた動きが主要な議題として浮上した。市民にとって重要な決定がなされようとしている中、今後の動向が注目される。