令和3年第4回下野市議会定例会が開催され、太陽光発電設備の設置についての懸念が提起された。
村尾光子議員は、平地林への影響を懸念し、太陽光発電設備設置による平地林の消失面積を問うた。市長の広瀬寿雄氏は、過去約4年間で太陽光発電に伴い8.93ヘクタールの平地林が失われたことを確認した。
村尾議員は、食料生産や環境への影響についても指摘し、太陽光発電事業者に対して地域との調和を求め、条例の制定を提案した。市長は、県のガイドラインを参考に、市独自の規制作成に対する調査・研究を続けていく方針を示した。
さらに、村尾議員は情報公開の充実を求め、電子申請導入や、他法令に基づく情報の一覧化を提案した。市長は、情報公開制度の改善が重要であることを認識していると述べ、慎重に検討を進める意向を示した。
この議題に対する討議は、市内の太陽光発電設備の設置増加に伴う地域の環境保全の在り方を見直す契機となった。市民の理解を得て、事業者との協力関係を築きつつ、持続可能な地域社会の実現を目指す必要性も改めて認識された。