令和3年第4回下野市議会定例会が11月25日午前9時30分に開会し、様々な議事が行われた。
議長の小谷野晴夫氏は会議を開始し、出席議員15名及び欠席2名が確認された。初めに会議録署名議員の指名が行われ、松本賢一氏と村尾光子氏が選ばれた。
続いて、会議の会期が本日から12月10日までの16日間と決定された。これについて、議長は「異議なし」との声を受けて即座に認めた。
また、同日の議事では、市長の広瀬寿雄氏が新型コロナウイルス感染症についての報告を行い、感染状況が改善している旨を伝えた。具体的には、市内で新規陽性者が1か月間見られない状態が続いているとし、その要因としてワクチン接種の進展と市民・事業者の取り組みを挙げた。この状況を受け、広瀬市長は市民に対し、引き続きの感染防止対策の徹底を求める意向を示した。
会期内に提出された議案は合計18件であり、その中には諮問1件と多様な補正予算が含まれている。具体的には、令和3年度下野市一般会計補正予算第8号が紹介され、その背景には新型コロナウイルス関連の支出や福祉事業の現状が反映されていると手塚均総務部長が説明した。補正は新型コロナウイルスワクチン接種事業に伴う経費の確保を目的としており、全体で7億3,279万7,000円の追加が提案された。また、他の補正予算案でも同様の社会保障経費の増加が止まらないことが予想されている。
議案の中には、下野市市民活動センターの設置と管理に関する条例の制定が含まれ、これにより市民が自主的に行う社会貢献活動を支援する取り組みが進められる。市民生活部長の山中利明氏は、これが地域社会の活性化につながると強調した。
さらに、今回の議会には高藤直寿選手の報告会に関するプログラムもあり、柔道男子60キロ級の金メダリストである高藤選手の成功を祝う式典が12月6日に行われることが確認された。このイベントでは、選手が在校生に向けたメッセージを送る予定であり、地域の子どもたちに夢と目標を持つことを促す狙いがある。
以上のように、下野市議会では新型コロナウイルスに対する取り組みや地域を盛り上げる各種事業の計画が進行している。議会は今後も市民の期待に応えるため、慎重且つ前向きな議論を続ける。