令和5年9月の定例会では、様々なテーマについて議論が交わされた。特に注目を浴びたのは空き家対策、道路にはみ出している木々の伐採、そして帯状疱疹の問題である。空き家対策については、市の都市建設部長である岡部悦郎氏が、地域社会における空き家の危険性を指摘した。
特に空き家は防災・防犯、衛生、景観に影響を与える要因とされており、全国的な空き家の増加を受けて、佐野市でも対策が急務であることが強調された。岡部部長は、過去に実施した空き家実態調査の結果を元に、現在の取り組むべき施策として、特定空家の認定や措置に関する内容を報告した。
続いて、小森隆一議員が質問を行い、特定空家に対する具体的な措置についても尋ねた。岡部部長は、特定空家に対する助言、指導が行われ、必要に応じた勧告や命令を行う仕組みについてシェアした。
また、市有地や道路にひしめく木の伐採についても請願が寄せられ、その背景には通行の障壁となる危険性が含まれていることが指摘された。飯塚副市長は、市民からの相談が増加していることを受けて、現行の掘削や伐採の方針を見直す必要性に言及した。特に、道路や市有地からはみ出す木々について、適切な管理が求められている。
さらに、帯状疱疹についても話題となり、健康医療部の山菅昭浩部長は、帯状疱疹の増加が続いている状況を説明した。特に50歳を過ぎると発症率が上がり、免疫力の低下によるリスクが警告された。山菅部長は、健康な体作りや帯状疱疹ワクチン接種の重要性についても強調し、地域住民への啓発を続けていくと述べた。
今回は、空き家対策や伐採、そして帯状疱疹の予防について重要な議論がなされ、各発言者も一体となって、地域の抱える課題解決に向けての意義深い話し合いが行われた。今後も市はこれらの問題に対し引き続き取り組んでいく必要がある。また、地域住民の意見を多く取り入れ、効果的な対策を施すことが求められている。