令和3年第7回佐野市議会定例会が12月9日に開催された。この日の議題は主に市政に対する一般質問であり、出流原PAスマートインターチェンジや、出流原パーキングエリア周辺の総合物流開発整備構想についての議論が行われた。
特に、出流原PAスマートインターチェンジについては、小倉健一議員が進捗状況や安全な周辺交通環境の整備を尋ねた。都市建設部長の越石彰氏は、インターチェンジ本体の造成工事が進行中であるとし、施工スケジュールについて詳しい情報が分かり次第、地域住民にお知らせする旨を述べた。新型コロナウイルスの影響で説明会の開催が難しかったが、進捗を地域の皆様に伝える必要性についても言及された。
さらに、小倉議員は、交通量の増加を見込みながら周辺の交通安全対策を強化することも提案。信号機設置などの安全対策に関する要望についても、前向きに取り組む姿勢を見せた。地域住民との連携を強化し、交通環境の整備を進める重要性が改めて確認された。
祭りやイベントの再開に向けた地元の期待感も伝えられた一方で、子育て支援や消防団員の処遇についても質問が相次いだ。田所良夫議員は、子育て支援の充実が必要だとの認識を示し、特にひとり親世帯への支援強化を要望。市側は、児童扶養手当や医療費助成など、既存の支援策を引き続き強化する意向を表明した。
主な内容は、災害などに備えた力強い地域づくりや、人流と物の流れを活用した持続可能な地域経済の形成、若者の定住促進に向けた環境整備などである。特に、新たな産業団地の整備が進めば高質な雇用の増加や地域の活性化が期待できる。
この全体の流れの中で、議会は市民が直面している課題に対し、より良い社会の実現に向け協力していく姿勢を強調した。市長の金子裕氏も、地域に密着したサービスの充実を図り、災害時にも安心して暮らせるよう努めていくことを確認した。