令和6年6月17日、佐野市議会の定例会が開かれ、さまざまな議題が議論された。特に「こども政策の取組について」は、参加議員からの質問が多く取り上げられた。小森 隆一議員は、令和5年12月に閣議決定されたこども大綱の施策について質問し、こども家庭センターの現状や、提供しているサポートプランについて詳細を求めた。市のこども福祉部長、松本玲子氏は、こども家庭センターの設立により、妊娠期から子育て期に向けた包括的な支援の実施に期待を寄せた。また、サポートプランが特に支援が必要な家庭に対する個別計画であることも説明した。
さらに、市長 金子 裕氏は、高齢者に対する肺炎予防策に関連する質問に対して、地元の医療機関との連携による予防接種の推進や、肺炎が高齢者に与える影響についての認識を示した。特に、肺炎球菌ワクチンの接種率についての課題を指摘し、今後さらなる周知・促進が必要である表明した。議会の中で高齢者や特に肺炎予防に対する取り組みの強化が求められた。
小森議員は、空き家問題についても質疑を行い、現状の対応策について市側の認識を問い、第3回定例会の議事録を通じて市民への周知を促す意見が盛り込まれた。今後、空き家の問題がより深刻化する中で、地域の特性に応じた改革が提案されたことは、地域住民にとっての重要な問題として捉えられている。議事が進む中、コロナ禍での様々な市民生活への影響についても言及があった。
この議会の中で、新たに提案されたこども政策や健康寿命延伸施策、空き家問題に対する取り組みが、実際に市民の生活にどのように影響を及ぼすか注目されている。市長と議員、及び市民が一体となることで、より良いサポートと施策が実現されることが期待されている。