令和4年3月2日、佐野市議会第2回定例会が開かれ、議員たちが様々な議題について議論した。
本会議では、新型コロナウイルス感染拡大が農業に与えている影響や、旗川地区における有害鳥獣被害、小中学校教員の働き方改革などが主な議題となった。
特に、新型コロナウイルスの影響で外食産業が打撃を受けており、主食米の需要減少が懸念された。これに対抗するため、ネット販売や代替販路の活用が販売農家によって進められ、市は関係機関との連携を強化することを約束した。
一方、旗川地区においてはイノシシやアライグマといった有害鳥獣による農作物への被害が深刻化しており、市は捕獲活動や環境整備を進めることで対策に取り組む考えを示した。市長は、この問題に対する地域ぐるみの取り組みが重要であると強調した。
そして、小中学校の教員については、業務負担が増大している現状が挙げられ、教育委員会は教員の負担軽減に向けた努力を継続すると述べた。特に、部活動における教員の時間外勤務が課題となっており、対策として外部指導員の活用が進められている。
また、特別養護老人ホームの待機者数についても言及があり、現時点で市には153名の待機者が存在することが報告された。健康医療部長は、今後も待機者の解消に向け取組を進めていく方針を示した。