令和元年9月佐野市定例会では、地域の課題に対する取り組みが議論され、その焦点の一つに無電柱化とカーブミラーの設置がある。
無電柱化に関して、佐野市は現在、約3,100本の電柱と約1,500本のNTT電柱を所有しており、近年、人口減少や都市整備の必要性を考慮し、無電柱化計画を検討しているところだ。無電柱化は防災面での利点があるだけでなく、住みよい環境に寄与する。当然、移設には費用がかかるが、安全で快適な市街地の形成を目指し、継続的に取り組んでいく意義は大いにある。
一方、道路に設置されるカーブミラーの数は約3,500基であり、その管理状況も重要である。市は、道路パトロールや市民からの情報提供を通じて、汚れや破損を確認し、メンテナンスを行っている。カーブミラーは交通事故の防止につながる重要な設備であり、市民が安心して道路を通行できるよう、積極的に維持管理を進めるべきだろう。
さらに、ふるさと納税に関しては、佐野市が目指す地域振興に深く結びついている。最近のデータでは、寄附者が増加しているものの19歳以下の投票率は低下傾向にあることが指摘されている。ふるさと納税制度は、地方創生を目指す良い手段であるため、今後は具体的な使途を提示し、寄附者とのつながりを強化する必要がある。市は、地域資源を活かしながら魅力ある返礼品の開発に努め、寄附者数の増加を目指すべきだ。
当局はまた、街頭啓発や自転車の利用促進に向けた取り組みも行っており、特に自転車を活用したまちづくりについては、今後の重要なテーマとなるだろう。市民の参加を促し、自転車の魅力を伝えることで、更なる地域振興とともに、うつ病予防や健康面での充実を図ることができると期待される。
これらの取り組みを通じて、佐野市は住みよいまちづくりの実現に向けた施策を具体的に進めていく必要がある。