令和5年第3回佐野市議会が9月7日に開催され、議員たちは市民生活に深く関わる重要な問題に対し、質問や意見を交わした。
まず、帯状疱疹の予防接種について、鶴見義明議員は、最近報道される帯状疱疹の予防接種の重要性について言及した。特に、50歳以上の市民に対し、帯状疱疹ワクチン接種の助成が求められていることを強調した。市長の金子裕氏は、帯状疱疹ワクチンに対する助成の必要性を認識し、早急に検討を進める意向を示した。中でも、市民からの問合せが寄せられていることを明らかにし、これからの取り組みに期待が持たれる。
次に、オストメイトに関連する給付金制度についての質問も上がった。242名の市民がストーマ装具を利用しており、現在の給付限度額が一部の利用者にとって負担が大きい現状が指摘された。鶴見議員は、自己負担の軽減を図るための新たな支援策を求めたが、こども福祉部長は、特定の疾病に対する新たな支援制度の設立は困難としつつも、検討の余地があると述べた。
消防指令センターの共同運用に関する協議も話題に上がった。足利市との共同運用が進められる中、消防長の飯島美津浩氏は、両市の連携強化が市民の安全確保に貢献することを力説した。2026年に運用開始を目指すこの計画は、両市の消防力を強化し、迅速な出動指令体制が構築されることが期待されている。
最後に、佐野市の水道事業における水質検査が取り上げられた。上水の水質検査項目は51にのぼり、月次で実施されていることが確認された。水道法に基づく水質基準のクリアを目指し、上下水道局長は継続的な水質管理の重要性を強調した。特に、発がん性の疑いがある有機フッ素化合物(PFAS)の水質検査結果は、現在のところ基準値を超えることはないと報告したが、引き続きの監視態勢が必要である。