令和4年9月8日に開催された令和4年第5回野木町議会定例会では、適正に管理されていない空き家の問題や地域活動のリーダー育成、さらには児童に関連する諸問題の現状について多くの議論が交わされた。
特に、空き家の管理状況が議論の中心となった。行政からは、令和元年には22件、令和2年には35件、令和3年には25件の相談を受けており、現在管理されていない空き家は約10件との報告があった。このうち、最も長いもので4年間の改善要望が行われている。
次に地域憩いの場「ひまわり」の開設が報告された。新橋区内で運営されていた「スマイル」が閉鎖された後、今年4月にオープンしたこの施設では、現在までに10名程度の利用者が訪れているが、送迎の重要性が課題として浮上している。今後も、送迎体制を強化し、利用者数の増加を図る努力が続けられることが期待されている。
また、フレイル予防に関するサポーター養成講座が地域における健康づくりに資することが確認された。フレイル予防サポーターは地域で活動し、住民の健康意識を高める重要な役割を担う。これにより、口頭での指導に留まらず、有料の講座も充実させて、地域全体の健康を守る施策が進んでいく見込みだ。
そして、いじめや児童虐待といった子供に関する諸問題についても議論された。町では、総合サポートセンターを通じ、子供のSOSを見逃さない体制が築かれている。今後、教育機関と連携しながら、子供の安全を確保する為の取り組みを続ける方針である。
また、ネットでのいじめについても触れられ、情報モラル教育の必要性が唱えられた。この教育は、子供たちがSNSを安全に利用できるよう配慮された内容で進められている。さらに、町では児童への対応に際して、他機関と緊密に連携し、迅速な対処を行う方針を強調した。
地域に密着した具体的な内容をもとに、住民サービスが向上し、町民全体の生活の質が向上していくことが期待される。今後もこの方向性での取り組みが必要であると共に、児童福祉の向上が求められる。