令和6年3月、野木町議会において、町制施行60年を記念した内容などが議論された。
町長の真瀬宏子氏は、町制施行60年の歴史を振り返り、野木町は昭和38年の町制施行以来、野木駅の開設を契機に大きな発展を遂げたと述べた。住宅地の発展とともに、野木ローズタウンなどの開発により、地域の一体感が生まれ、生活環境が充実した。
また、町長は現代の課題として少子高齢化や人口減少、インフラの老朽化を挙げ、今後も住民の満足度を高める施策を進める必要性を強調した。特に、「安全・安心のまちづくり」「少子高齢化対策」「町の活性化」を3つの重点施策に掲げ、その実現を目指すことを約束した。
なお、景観と生態系の変化に関しては、町全体の緑が減少していることが問題視された。特に、平地林の減少やイノシシの生息増加などが現れており、これらの生態系の変化に自治体としての対応が求められている。町長は緑の基本計画を基に、多面的な施策を展開し、持続可能な緑の環境整備の重要性を改めて認識していると述べた。
さらに、町の緑を守るためには、森林保全の施策を強化し、森林所有者との対話を重視する方針を示した。特に、森林環境譲与税を活用し、危険木対策や地域の緑を保つ取り組みを進めていくことで、環境保全に寄与したいと考えている。
町長は最後に、地域の環境と自然を守りながら、住民の幸福度を向上させる努力を続ける決意を表明し、議会を通じて町民との連携を強調した。