令和元年12月11日に開催された第7回野木町議会定例会において、誠実な回答が求められ、特に洪水浸水や逆川排水機場に関する質疑が多く寄せられた。
議員の質問に対し、町長の真瀬宏子氏が答弁に立ち、洪水ハザードマップに関する質問が取り上げられた。新橋小学校周辺や野木病院、図書館などの地域が洪水浸水区域として想定されているが、これは河川が氾濫した際の浸水予想に基づいていると述べた。また、浸水深についても、浸水のリスクが高い地域の公共施設が配置されていることを強調した。
次に、逆川排水機場について、議員からはこの施設の整備目的やポンプ増強の経緯、工事にかかった経費など、具体的な数値を交えた質問が相次いだ。町長は、逆川排水機場の目的は思川の水位上昇に対応するためであるとし、ポンプの設置や維持管理が安全対策の要であると強調した。さらに、経済的コストの観点からも、過去に約1億7,000万円の予算をかけて逆川排水機場の整備を進めてきたことを説明した。
また、台風19号による影響についても注目が集まり、ポンプが停止した場合の影響について議論が交わされた。町長は、排水機場の停止による水位上昇の具体的数値を示すことは難しいが、国土交通省からの指示に従った結果であり、状況を踏まえて判断したと述べた。
最後に、議員からは思川の越水状況や土のうの具体的な効果、今後の浸水防止策に関する質問があった。町側は、今回の台風19号では、予定通り土のうを設置し、さらなる河川浸水策を国交省に要望していると述べた。このように、議会の質疑を通じて、豪雨や洪水に対する町の防災対策強化の重要性が再確認された。