令和3年2月8日、野木町で臨時会が開催され、議案第1号として野木町一般会計補正予算が提案された。この補正予算の総額は、歳入歳出それぞれ108億8,244万2,000円に及ぶ。
町長の真瀬宏子氏は、予算に関する詳細を紹介し、特に新型コロナウイルスワクチン接種関連経費に触れた。具体的には、衛生費と商工費にそれぞれ1,989万2,000円を増額するとのこと。衛生費ではワクチン接種事業を支援し、商工費では営業時間短縮の協力金を町が支払うという内容が盛り込まれた。
特にワクチン接種事業に関しては、事業の実施が令和3年内まで続くため、一部の事業費が翌年度に繰り越されることが計画されている。健康福祉課長の石渡真氏は、この事業では医師や看護師が運営するコールセンターを設置する予定であり、予約システムの導入も図ると述べた。
議員の質疑では、館野崇泰議員が接種作業のスムーズさや町民の理解を深めるための施策について質問した。これに対し、健康福祉課長は、具体的な予約方法を明示しながら、保健センター内でのコールセンターの設置を歓迎する意向を示した。さらに、町民の接種率については、70%程度の人々が接種することが期待されているが、その後の感染防止効果については専門的な意見に依存しているとも説明した。
全体的に会議は順調に進行し、議案は全員の賛成により可決された。議長の黒川広氏は会議を締めくくり、次回の議会へ向けた意気込みを示した。