令和3年第4回野木町議会定例会が6月9日午前10時から開催され、議題として新型コロナウイルス感染症対策や工業振興、地域おこし協力隊の募集など重要なテーマが取り上げられた。
折原勝夫議員は、初めに新型コロナウイルス感染に対するお見舞いを述べ、ワクチン接種やコロナ対策に尽力している人々に感謝の意を表した。その後、町の工業振興について具体的に質問。特に、工業振興ビジョンや新たな工業団地の造成、企業誘致計画を尋ねた。町長の真瀬宏子氏は、現在の工業団地の現状を踏まえ、産業用地の整備を検討することに言及し、企業誘致を推進する考えを示した。さらに、企業の現状やニーズを把握するために、地域内企業とのコミュニケーションを強化する必要性も強調された。
次に、地域おこし協力隊についての質問も取り上げられた。今年3月に1人の隊員が定住したことを紹介し、今後の隊員募集中の新たなミッションについて質問が投げかけられた。町長は、地域活性化に寄与する人材の誘致を続ける意向を示した。
議会の後半、長澤晴男議員はビニールやプラスチックごみ削減に関する堅実な取り組みを問うた。町としては、これまでの取り組みや、啓発活動を続けてきたことを報告し、さらに具体的な施策の展開を図る意向を示した。
坂口進治議員は、GIGAスクール構想に基づいた教育のデジタル化に関する質問をし、特にタブレットを活用した授業や、一人一台の端末の活用法について詳しく尋ねた。教育長は、児童生徒一人一人にタブレットを配布し、授業での効果的な活用を進めていくことを説明した。さらに、オンライン授業の取り組みやその課題についても触れ、携帯端末が子供たちの視力に与える影響についても配慮しながら進める方針を示した。
更に、町が進めるSDGsの取り組みについても話題に上り、特に地域活性化に向けた具体的な施策を挙げながら、住民にその重要性を理解してもらう活動を推進する意向が示された。これにより、住民主体の地域づくりや持続可能な発展への道筋が強調される会議となった。