令和4年7月11日に開催された令和4年第4回野木町議会臨時会では、一般会計及び水道事業会計の補正予算が可決された。
今回の臨時会では、令和4年度一般会計補正予算(第2号)として、歳入歳出それぞれに6,881万8,000円の追加が提案され、総額は83億4,748万8,000円となった。特に、補正の目的は新型コロナウイルス感染症の影響による原油価格や物価高騰対応のため、生活支援や産業支援の各事業に振り向けられる。
真瀬宏子町長は、補正予算の提案に際し「実施予定の支援策により、町民の生活を守ることを優先したい」と強調した。
具体的な補正内容には、社会福祉費や商工費、教育費を含む各資金への増額があり、特に農業者への支援や給食費の補助が大きなポイントとされた。
議案第2号に関しても同様に、令和4年度野木町水道事業会計補正予算(第1号)が審議され、水道事業収益を49万9,000円増額し、収益総額は4億817万5,000円に、その支出も同様に増額された。この減額は水道料金基本料金の70%を3か月間減免する措置に連動して行われ、必要な運営費用を確保するためのものだ。
坂口進治議員からは、補助金の支給基準があまり明確でないとの指摘もあり、先に述べた基準の明確化が求められたのに対し、産業振興課長の小沼洋司氏は、支援が特に必要な農業者を重点的に考慮していると説明した。
また、今後の物価高騰に備えたさらなる施策についても議論され、町では、国の対応が続く限り柔軟に支援策を見直していく意向が示された。