令和5年度野木町一般会計予算が提出された。歳入歳出はそれぞれ85億5,000万円に達しており、前年度と比べ4.4%の増加を示した。
町税が増加傾向を示す中、国庫支出金が11億32万4,000円で3.4%減少する見込みだ。具体的な歳入の内容では、町民税と固定資産税が好調で、国庫交付税は8,000万円増加し、町財政に貢献している。
また、歳出においては民生費が増加を見込んでおり、特に社会福祉関連の支出が増えている。この背景には、少子高齢化やコロナ禍における支援の必要性があることが挙げられた。
議案第22号、令和5年度野木町水道事業会計予算では、収入が約7億1,094万1,000円とし、支出は約6億1,473万9,000円を見込む。特に、下水道事業に関しては、公共下水道事業支出が増加する見込みだ。
また、野木町は成人後見制度促進を重視し、成年後見制度利用促進協議会を設置する。その中で、町民への理解と啓発を進め、多様なニーズに応える施策が求められている。
議案第14号及び第15号では、町営墓地事業及び水道事業の特別会計補正予算が提案されており、過年度の実績に基づく調整が行われる。特に墓地事業では、使用者数の増加が反映された形となっている。
全体の予算編成は、各施策に対する町民のニーズを反映させたものに仕上がっている。特に、保育や医療に関する支出が目に見えて増加していることから、今後の町づくりにおいて重要なテーマとなることが期待される。