令和3年第5回野木町議会定例会が9月17日に開催された。主な議題は、令和2年度の歳入歳出決算の認定及び令和3年度の補正予算についてである。 油断を許さない財政状況を受けて、各会計の決算および補正予算について慎重な審議が行われた。
最初に、令和2年度一般会計歳入歳出決算が審議された。この決算に関し、予算決算常任委員長の小泉良一氏は、「出席委員全員の賛成により認定すべきとの決議であった」と報告した。また、議員からは決算書に記載された不用額が見られることに対し、事業実施における減額補正が必要であったのではないかとの意見が上がった。
宮崎美知子議員は、令和2年度の野木町一般会計歳入歳出決算に関する反対討論を行い、特に野木第二中学校の改修事業について不備があると指摘した。実際の補助金の取り扱いや費用の透明性に疑問が呈され、町として今後の対応に責任を持つ必要があるとの意見が挙げられた。
信頼性を高めるためには、補助事業に対する慎重な対応と、技術的な支援が求められる。坂口進治議員も賛成討論を行い、今後の計画的保全管理が重要であることが示された。
その後、国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計の決算も認定された。これらも全て賛成での可決され、特に介護保険特別会計では、将来の財政見通しや持続可能な社会保障制度への取り組みが重要視されている。
さらに、主要な会計の決算が続々と認定された後、令和3年度の補正予算に関する議案が提出され、コロナ禍の影響を踏まえた柔軟な対応が求められる。また、議案第19号「町道路線の変更について」に関しては、川西地区の水防拠点整備に伴う町道改良工事が議論され、全会一致で異議なしの可決となった。
会議は、各議案の審議を経て無事に終了した。これにより、野木町議会は在住者の生活に密接に関係する予算の確保と透明性を追求する姿勢を示した。