令和6年8月9日、野木町議会の臨時会が開催された。
この会議では、令和6年度野木町一般会計補正予算(第3号)が主な議題となった。町長の真瀬宏子氏が補正予算案について説明を行い、歳入歳出予算の総額に9,226万7,000円を追加し、計91億8,446万5,000円にすることを提案した。
具体的には、数々の緊急対策が盛り込まれており、特に教育機関や公共施設における熱中症対策に焦点が当てられている。この中には、小学校や体育施設への気化熱冷風機の設置が含まれており、猛暑が続く中でのすぐに対応可能な対策と位置づけられている。こども教育課長の中島直美氏は、冷風機によって5度程度の気温の低下が期待されると説明した。
また、学校内に設置されている緊急通報設備の改修や、文化会館の消防設備の点検・修繕についても言及された。これらの設備も老朽化が進んでおり、定期的な点検の重要性が増していることが議論された。議員からは、避難所としての役割を持つ施設におけるエアコンの必要性についても意見が寄せられ、より長期的な対策が求められている。
総合政策部長の遠藤正博氏は、エアコンの導入も今後の検討課題として挙げ、冷風機の導入効果を見極めてからの判断を示唆した。特に、今後の気候変動が予想される中で、熱中症対策は喫緊の課題となっている。この点は、議会内で様々な意見が交わされた。
他にも、家庭での生活保護に資する国の補助金や町全体の予算の透明性を高めるための議論が続いた。会期は1日限りと定められ、全議案が原案通り可決された。今後の予算執行に対する期待が高まっている。