令和5年12月4日、野木町議会定例会で行われた一般質問では、主に宮崎美知子議員が学校給食の改善に関する重要な問題を提起した。
宮崎議員はまず、学校給食における食物アレルギーがある児童・生徒への除去食、代替食の提供について質問し、特に早急な自校方式や親子方式の実施を求めた。これに対し町長の真瀬宏子氏は、現在、町内の7校で自校方式が実施されていることを説明した。しかし、除去食や代替食の徹底提供が困難である現状については直接的な回答が得られなかった。町長は、食の安全を確保することを重視し、今後も学校給食の提供に努める考えを示した。
次に宮崎議員は、学校給食調理員の労働環境についても問題提起した。猛暑の中、調理員の労働環境を改善する必要性を訴え、特にトイレの洋式化と調理室の空調設備の設置についての詳しい現状と今後の必要性を確認した。町長は、トイレの洋式化について可能な範囲で進める意向を示し、空調設備についても安全性を考慮しながらの研究を進める考えを述べた。
文化会館用地の賃借状況についても質問され、町長は契約の状況とこれまでの賃借契約の経過について説明した。現在、町は地権者と交渉を続けているが、個人情報に関連するため具体的な支払額については詳細な回答ができない状況が続いている。
町長は更に今後の財政見通しについても説明し、コロナ後の経済回復が期待される中で公共施設の改修、新規事業の進捗などに言及した。特に、長期的には高齢化の進展や公共施設の老朽化に伴い、整備及び更新にかかる費用の増加が予想され、これは財政に大きな影響を与えることが懸念される。