令和5年9月21日、野木町議会の定例会が開催された。議会では、多くの議案が審議され、令和4年度の一般会計および各特別会計の歳入歳出決算認定が重要な議題となった。
議案第2号である令和4年度野木町一般会計歳入歳出決算については、予算決算常任委員会が審査を行い、賛成多数で認定が決定された。
特に、町税の収入率が98.1%となり、過去数年で最も高い水準を記録していることが指摘された。鈴木孝昌議員は、「歳入の41.2%が町税であり、厳しい経済情勢の中でも納税がなされた」と述べ、住民の懸命な姿勢が浮き彫りになった。
続いて、野田光典議員は、一般会計の決算が適法に、かつ適切に執行されていることを強調し、これが今後の町政運営に資するとの考えを示した。特に、令和4年度の歳出執行率が95.6%であることから、各部署での効率的な予算執行が行われたことが評価された。
また、議案第12号の令和5年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についても、全員一致で可決された。健康福祉課長の館野宏久氏は、保険料の未納問題に対して、「基金を活用することで会計を維持する計画である」との説明を行った。これにより、住民に対する医療サービスの継続が保障されることとなる。
令和5年度の各会計補正予算については、特に物価高騰対策が重要なポイントとして挙げられた。こども教育課長の平井覚氏は「給食費の購入費に対する補助金を設定し、学童への影響を軽減する」と述べ、この施策が町民にとっての重要な支援策となる可能性を示した。
このように、今定例会では、住民の福祉向上と財政の健全化を目指す施策が次々と可決され、町民の生活を支えるための具体的な取り組みが進む見通しである。議会では、引き続き町民とともにより良い町づくりに取り組む姿勢が確認され、閉会前に議長は「各議員の意見が町民の声につながることを期待する」とあいさつし、会議を終了した。