令和4年第2回野木町議会定例会が3月3日に開催された。「新型コロナウイルスへの対策」「持続可能な町づくり」「子育て環境の充実」に焦点を当てた町長・真瀬宏子氏の施政方針が報告された。501回目の開催で出席議員は13名となり、委員会の審議が続けられた。
町長は挨拶の中で、昨年からのコロナ禍の影響に触れ、施政運営を「町民の命を守ること」を優先に進めると述べた。続けて、新たな政策として「ワクチン接種の推進」や「地域経済の活性化」を強調した。ワクチン接種については3回目の接種を進めており、さらに接種対象者の拡大を考慮しているという。
今後の施策として「安全・安心の町づくり」「少子高齢化対策」「町の活性化策」の3つの重点施策が挙げられた。この中で「安全・安心の町づくり」では、コロナ対策を最優先にし、感染防止のための物品購入が計画されている。また、防災対策の強化や公共交通機関の利便性向上にも力を注いでいくことが示された。
「少子高齢化対策」について、町は「子供は町の宝」として、充実した子育て環境の実現を目指している。行政による医療費無償化や、保育士の配置増強などが具体策として示された。具体的には、18歳までの医療費無料化や、共働き家庭の支援なども行っていくと強調された。
また、「町の活性化策」として、今年の「ひまわりフェスティバル」などのイベントを感染防止対策を講じた上で実施。国体が本町で開催されることもあり、活性化への期待感が高まっている。町は、地域経済を支えるため、今後も多様な取り組みを続けていくとの姿勢を示した。
議事の中では、「野木町議会議員及び野木町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の制定」や、「野木町部課設置条例の一部改正」など数多くの議案も審議された。「新型コロナウイルスの影響が続いている中で、町全体で力を合わせていきたい」と町長は最後に呼びかけた。今後の施策による町の発展への期待が寄せられる。