令和元年第5回那須塩原市議会定例会が開催され、市政一般質問が行われた。市民生活向上に向けた重要なテーマが数多く提起された。
最初に、障害者の雇用・就労の促進と農福連携の推進について、小島耕一議員が質問を行った。彼は、知的及び精神障害者の増加に伴う雇用支援の重要性を強調し、具体的な課題を提起した。市長の渡辺美知太郎氏は、障害者雇用の現状と県内での取り組みについて述べ、特に農福連携の推進を語った。
続いて、結婚対策に関する質問もあった。齋藤寿一議員は未婚率の上昇に対する施策の充実を求め、結婚サポートセンターなどの効果を質した。市の取り組みとしては、婚活イベントやセミナーの開催が進められており、今後の充実が期待されているという。
また、スポーツコンベンション誘致に関する議論も行われた。特に、2022年に開催される国民体育大会や全国障害者スポーツ大会に向けて、地域資源を活用したスポーツイベントの組織化が求められる中、玉野宏議員は地域の観光資源との連携や、効果的な誘致のための核となる組織づくりが重要であると指摘した。
最後に新庁舎建設後の西那須野支所の活用についても議論が及んだ。新庁舎の完成後、どのように支所機能を活かすかが問われ、新たな地域住民のニーズを反映させた地域性に合った活用が必要であるとされている。市長は、地域のコミュニティー活性化や福祉向上に寄与することを目的とし、図書館の移転も含め様々な形での使用を図る意向を示した。
これらを踏まえ、今後の具体的な施策展開が期待される。特に、気候変動対策局が新設され、小水力発電の利活用とともに地域の持続可能な発展に寄与する施策が模索されている。