令和3年7月5日、安来市議会で第99回定例会の緊急会議が開催された。
この会議では、4つの議題が取り上げられた。議題の中心は「令和3年度安来市一般会計補正予算(第4号)」についてであり、新型コロナウイルス感染症対策に向けた予算案が提案された。市長の田中武夫氏は、大雨による災害についても言及し、特に河川の氾濫や土砂災害が発生している状況を説明し、被災者へのお見舞いを述べた。この件に対して、議員らからの質問がいくつか寄せられた。
田中市長は新型コロナウイルス感染症の影響についても言及し、65歳以上の市民に対するワクチン接種の進捗状況を説明した。6月末時点で、65歳以上の市民の56.4%が1回目の接種を完了した。65歳未満のワクチン接種も今後開始される予定であることが伝えられた。市としては、今後もワクチン接種を迅速に進め、安全を確保する方針だという。
また、広瀬温泉の月山の湯憩いの家が再開されたことも報告された。この温泉施設は、過去に休館していたが、新たに地域住民の憩いの場として機能することが期待されている。
補正予算案では、特に新型コロナウイルス感染症に伴う支援策が強調された。中小企業者等応援金事業や、農業セーフティネット加入促進事業など、計15の施策が見込まれている。さまざまな具体的な施策が取り上げられ、中でも新型コロナウイルス感染症地方創生臨時交付金を活用した対策が鍵となっている。例えば、企業や医療機関への補助金も含まれており、経済の回復が求められている。
議会では、各議員による質疑が展開され、具体的な施策の内容や支給要件についての詳細が議論された。特に、応援金事業に関しては、支給要件や申請の容易さについて懸念の声が上がった。
最後に、補正予算案は賛成多数により可決され、今後の対応へと進んでいくことが承認された。議長の葉田茂美氏は、コロナ禍における市の動きや市民への支援について、今後の施策を期待する旨を述べた。