第102回安来市議会定例会が、令和6年3月22日に開催された。
議会では、安来市のさまざまな条例改正案が提出され、多くが可決された。特に目を引くのは、安来市広域生活バス運行事業関連の条例改正や、教育委員会関連の改正である。
議第34号の「安来市広域生活バス運行事業の設置等に関する条例の一部改正」では、バスの運行をより効率的にするための改正がなされた。岡本早智雄総務企画委員長は、これに関して「改正により市民の生活がより便利になることを期待する」とのコメントを発表した。
また、議第35号の「安来市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例等の改正」では、勤勉手当の予算を9,800万円と見込んでいることが執行部から報告された。
さらに、議第67号の「令和6年度安来市一般会計予算」や議第68号の「国民健康保険事業特別会計予算」に対しては、多くの賛成が寄せられ、全会一致で可決された。特に教育分野への投資は、秦誠司教育長が「教育の充実を目指す」と強調する場面もあり、意義深い内容になった。
議第45号の「安来市企業立地促進条例の一部を改正する条例」も議論を呼んだ。向田聡議員が反対の意見を述べる中、賛成派からは「市内の雇用を守るためには必要である」という意見があり、施策とその効果についての多様な視点が示された。
さらに、質疑応答では、執行部から、新しい助成金の制度導入についての具体的な数値も提示され、多くの議員が興味を持って内容を確認していた。特に新規雇用の奨励金に関しては、申請方法の変更や増額に関する詳細が共有された。
最後に、田中市長は挨拶で「市民生活の向上を目指し、安来市のさらなる発展に全力を尽くす」と強調し、議員や市民に対して今後の協力を呼びかけた。多くの意見が交わされたこの会議は、安来市の未来に向けた重要なステップとなった。