第99回安来市議会定例会が令和3年6月1日に開催された。議題には新型コロナウイルス感染症に関するワクチン接種や経済支援策が含まれ、地域経済の活性化が強調された。
田中 武夫市長は、ワクチン接種の進捗状況について述べた。市では65歳以上の市民を対象に接種を実施し、予約状況について「十分なワクチンを確保すべく継続的な協力をお願い申し上げる」と述べた。
また、市長は月の輪まつりの花火大会を中止する決定を伝え、その理由として新型コロナの感染リスクを挙げた。今後も感染予防を重視しながら、地域経済を支援する策を講じる考えを示した。
更には、日立金属の売却に関しても言及した。田中市長は地域経済に与える影響を懸念し、知事に対し、地域の重要性を伝えるよう求めたことを伝えた。市長は「地域産業を守るための支援を要望した」と述べ、今後の動向に注視する姿勢を示した。
議題の中には安来市の土地開発公社の定款変更も含まれ、理事会の開催方法が改訂されることが提案された。新たに書面審議の方法を導入し、会議開催が困難な場合でも対応できる体制を整える。