令和4年7月5日、安来市議会の第100回定例会の緊急会議が開催された。
議題に上がったのは、新型コロナウイルス感染症への対応を含めた複数の重要案件である。特に市長の田中武夫氏は、感染者の増加に警戒が必要であると述べ、感染対策の徹底を呼びかけた。
田中市長は新型コロナに関して、最近の感染状況を懸念し、再度の予防策徹底を求めた。6月26日以降、安来市では新規感染者数が増加しているため、市民に対しては基本的な感染対策を徹底するように強調した。
また、田中市長はやすぎマイナポイント付与事業についても言及し、この施策が地域の消費喚起や地域経済の活性化を目指すものであると説明した。この事業では、マイナンバーカードを保有する市民に対して1人当たり5,000ポイントを付与する計画で、対象者には安来市に住民登録があることが求められる。
さらに、やすぎ家計応援商品券事業も議題に上り、関連する商品券の配布が行われることとなっている。市民1人当たり3,000円分の商品券を配布し、地域経済に貢献することが目的とされている。時期は令和4年9月頃を想定し、使用期間は2025年1月末までとなる。これらの施策は、長期にわたり新型コロナの影響を受けてきた事業者や市民の生活支援を行うものである。
日程第3では、令和4年度安来市一般会計補正予算(第3号)についての説明があり、補正予算に関する質疑も行われた。総額256億7,900万円の補正が提案される中、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の利用が中心として挙げられた。大久佐総務部長が詳細を説明し、今回の補正がコロナ禍や原油価格、物価高騰に対応するものであることを強調した。
その後、報告案件に移り、議会の委任による専決処分についての報告も行われた。特に、交通事故に関する事故報告があったが、関係者への適切な指導や再発防止の取り組みも確認された。これに対して議員から再発防止に向けた意見も寄せられた。
本会議は賛成多数で予算案を可決し、議員の派遣についても異議なく決定された。最後に、今後の議会日程についても告知され、散会となった。