令和5年6月19日に安来市議会第101回定例会が開催された。
市議会では、各議案が慎重に審議された。
主要な議題には新型コロナウイルスに関連する職員の特殊勤務手当の条例改正があり、全会一致で原案通り可決した。岩崎 勉総務企画委員長は、特殊勤務手当の内容は変わらず、将来の未知の感染症に備えた改正であると説明した。
一方、インボイス制度についての陳情に関しては、賛成の意見が少数で不採択となった。日本共産党の向田 聡議員は、インボイス制度が免税事業者に与える影響を指摘し、廃業の恐れや事務負担の増加に懸念を示した。インボイスの実施に対しては、全国多くの団体が凍結や見直しを求めている旨を強調した。
また、印鑑登録条例や手数料条例の改正も審議され、これらは全て原案通り可決される見通し。文教福祉委員長の飯橋 由久氏は、これらの条例改正の必要性を説明し、治癒率が高いとして議員からも賛同を得た。
続いて、令和5年度一般会計補正予算についても討議された。原瀬 清正予算決算委員長は、補正予算案の詳細を述べ、特に新型コロナウイルスワクチン接種支援事業の見直しや消防団の力向上モデル事業について質問が上がった。
最後に、農業委員会委員の任命に関する議題も審議され、原案通り同意された。田中 武夫市長は今後の取り組みとして、出水期の対応や新型コロナウイルス感染症の地方創生臨時交付金活用についても述べた。
議会は次回の定例会議が9月1日に再開されることも告知し、散会となった。議会全体を通して、地域の課題に対しての議員の意見が活発に交わされ、市民生活向上への期待が寄せられた。