第99回安来市議会定例会の開会が令和3年3月1日に行われた。この定例会では、新型コロナウイルス感染症の影響や市の今後の施策が主要な議題となった。
市長の田中武夫氏は、施政方針において安来市の経済活性化に向けた施策を強調した。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた飲食業や観光業への支援策が求められ、前回の緊急会議において承認された地域振興策である「オールやすぎ商品券」を月内に配布予定であると述べた。こうした支援策は地域経済の回復を図るための重要な手段である。
また、田中市長は令和3年度予算案も発表し、戸心が納得できる市民サービスを維持する方針を示した。令和3年度の予算案は、対前年度比で3億6,700万円増の248億6,000万円となっており、特に医療や福祉分野への重点的な支出が予定されている。新型コロナウイルス感染対策としての予算も盛り込まれ、今後のワクチン接種体制の強化や医療機器の整備が急務であると強調した。
さらに、教育分野においては、安来市内の学校における少人数学級制度についての懸念が述べられた。この制度は、子供一人ひとりに目が行き届く職員の配置を実現するために必要であると考える担当者が多い一方、年度毎の変更が求められる中で慎重に進めるべきだとの意見も出た。
防災対策についても重要性が確認された。今後、洪水や土砂災害への備えとして地域への防災マップ配布を進めるとともに、消防能力の充実強化を図っていく方針。地域住民の協力も促し、安全な市民生活を確保することが期待されている。
最後に、この議会でも議論された経済再生に向けた規制緩和や事業者支援策が全面的に実施されることが求められており、市民の声に応える形で政策が進められることが期待される。