第98回安来市議会定例会が12月2日に開会した。
議長の田中武夫が会議を開き、出席議員は20名であった。
まず、会議録署名議員として永田巳好議員、葉田茂美議員が指名された。次に、12月定例会議の期間が12月2日から17日までの16日間と決定された。
市長の近藤宏樹氏は所信表明で、国際情勢について言及した。日韓の軍事情報協定の延長が発表され、アジア地域の安定に影響を与える可能性を示唆した。
また地域人口の減少に対処する特定地域づくり事業の推進を報告し、これが地域社会の維持と経済の活性化に寄与することを強調した。新過疎対策法の制定についても言及し、過疎地域の役割を再評価する必要性を訴えた。
次に、安来市印鑑登録に関する条例改正が議論された。市民生活部長の宮田玲氏は、住民基本台帳法の改正に伴い、旧氏の印鑑登録を可能にする内容を説明した。質疑は無く、委員会に付託された。
お試し住宅条例の改正も提案され、政策推進部長の内田貴志氏が新設する住宅の名称と場所を発表した。条例は地域とのかかわりを促進する目的で見直される。
続いて、安来市手数料条例、災害弔慰金条例、子ども医療費助成条例の改正案が審議された。手数料改正では、し尿収集運搬手数料の見直しが行われ、ほかの条例も新たな事業などに絡む変更が発生している。
また、下水道事業に関連する条例の設置についても説明があり、地方公営企業法による修正が行われるとのこと。公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業は財務適用に移行され、経営改善に向けた取り組みが推進される。
それに加え、財産の無償貸付に関する議案も提案された。地域センター長の糸原一志氏は、福祉専門学校における人材育成支援の一環として無償貸付を行うと述べた。
さらに、令和元年度安来市一般会計および水道事業会計補正予算が説明された。一般会計では、国からの経費計上や福祉事業の割合が増加する方針が示された。
次回本会議は12月4日午前10時から一般質問が行われる。