第102回安来市議会定例会では、令和6年度予算やマタニティ応援プロジェクト事業等について活発な議論が展開された。
特に注目を集めたのは、佐々木厚子議員の質問に対する吉野健康福祉部長の回答である。マタニティ応援プロジェクト事業では、昨年10月から妊婦への金芽米無償提供が開始され、今後この事業が継続的に行われることが確認された。この取り組みは、妊産婦の健康を支援し、地域の少子化対策に繋がる狙いがあるという。吉野健康福祉部長は、「この事業により、出産した子供が1歳を迎えるまで金芽米を無償提供することで、妊産婦の健康を食事面からサポートする」と説明した。
また、HPVワクチン接種についても言及された。先回りした接種促進のためのキャッチアップ接種に関して吉野部長は、令和4年度の接種状況も発表し、「接種対象者は891人、接種者は97人で、接種率は10.89%である」と伝えた。接種の重要性を再確認する場ともなった。
さらに、学校プール代替事業についても話題となった。長期間使用されていない自校プールの維持費に悩む声が上がり、佐々木議員は、今後のプールの在り方について検討が必要であると訴えた。
呈された様々な課題の解決には、市や教育委員会だけでなく、地域住民の参加も重要であると指摘されている。市としては、地域からの意見や要望に耳を傾け、効果的な施策を推進する必要性が求められている。そして、最後には、すべての子供たちが安心して健康に成長できるよう、今後も持続可能な政策を進める決意を示す必要がある。
議会は、各議員が地域課題に対する真剣な取り組みを遂げていることを再確認した場となり、次回への期待を高める結論となった。