第98回安来市議会定例会が令和2年3月2日に開会し、市長の施政方針が示された。
今回の議会では、重要な施策や新たな条例案が多数審議される予定であり、特に市長が述べた新型コロナウイルス感染症への対応が注目されている。具体的な施策として、安来市はマスクや医療品の支援を強化するほか、学校の臨時休校の実施も検討している。
施政方針に関して、近藤市長は「世界的な新型コロナウイルスの影響により、経済活動が低下している」とし、国際情勢を踏まえた対応の必要性を訴えた。また、「地元経済を守るため、地域の特性を活かした策を講じる」との意向も示した。
加えて、令和2年度の安来市一般会計予算案は247億4,000万円で、前年度比で増加している。中では、子育て支援や医療の充実を図る施策が優先される。
議案の中には、安来市印鑑登録に関する条例や、広域生活バスの改正、および財産の無償譲渡に関する条例も含まれており、それぞれ市民生活に直接関連する内容が多く含まれていることが期待されている。各案は文教福祉委員会による審議後、速やかに付託され、結果が待たれるところだ。
最後に、議長の田中武夫議員が「安来市が抱える様々な課題への取り組みが、議場での審議を通じてより具体的な形で進むことを期待している」と締めくくった。議会は引き続き、各議案について慎重に検討し、議決が行われることになる。