第100回安来市議会定例会が、令和4年6月16日に開催された。
市議会では、重要な2件の条例案が可決され、今後の運営に影響を及ぼす可能性がある。
日程第一では、議第60号と議第61号の2件について、総務企画委員長の報告が行われた。
この中で、岩崎勉総務企画委員長は、安来市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例の改正が行われ、全会一致で可決されたと述べた。
特に、改正内容について異論はなかったことを強調している。
続いて、安来市地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例も、審査の結果、全会一致で可決された。
この条例についての質疑では、移転した企業の認定状況や不均一課税の具体的内容についての説明が行われ、出席した委員からは活発な質問があった。
日程第二では、令和4年度安来市一般会計補正予算の議案が上程され、予算決算委員長の原瀬清正氏から報告があった。
この補正予算は、多岐にわたる施策を支えるものであり、特に再生可能エネルギー普及事業や農林水産業の推進を重視している。
委員からは、一般競争入札に関する確認やアスパラガスの生産量増加の見込みについての質問があり、良好な質疑がなされた。
また、教育費に関連する学習支援の配置についても言及され、将来的な展望に対する意見が述べられた。
採決の結果、議第62号及び議第63号も全会一致で可決された。
最後に、日程第三では議員の派遣に関する件が扱われ、こちらも異議なしで決定された。
田中武夫市長は、散会あたり挨拶を行い、これまでの議会運営に感謝の意を表した。特に新型コロナウイルス感染症に対する財源活用計画や防火、防災対策について具体的な施策の検討を述べている。
市長は、火災件数が昨年を超える状況に憂慮し、市民に対して注意喚起を呼びかけたほか、豪雨時の市民の安全確保を優先事項として掲げた。今後の議事予定に関しても触れ、最後に市議会への協力を促した。
これにて、本日の日程は全て終了し、再開は9月1日とされることが報告された。