安来市議会は、令和2年11月4日に第99回定例会を開会した。
この会議では市長の所信表明が行われ、田中武夫市長が新たに市政を担う責任の重さを述べた。市長は「次の世代につなげる安来市づくり」を公約として掲げ、財政の健全化に向けた取り組みを強調した。
また、議会は会期を令和3年10月31日までの362日間と決定した。これに合わせ、役員選任や委員会設置に関する様々な議題が討議された。正副議長を通じて、議席の指定及び変更が行われ、新設された福井加代子議員や丸山征司議員の議席も設定された。
新型コロナウイルスへの対応についても言及があり、議長の葉田茂美氏は感染予防に関する対策を講じる方針を示した。議員は自席での質疑に留まることとなり、3密を避けるための措置を徹底するとのこと。感染者数が増加しているようで、特に北海道では状況が厳しいと伝えた。
この会議では、議題に対し多くの議員から無異議で承認がされ、順調に議事が進行した。報告案件も話題となり、地方自治法に基づく専決処分の概要に関する説明が行われた。事故に関する報告では桂市のバスによる追突事例が取り上げられ、過失の内容と事故の処理について詳細に説明された。議員からの質問もあり、バスの修理代に関する質疑が行われた。
最後には、請願文書の表が提出され、今後の委員会での審査が約束された。議員の派遣に関する決議も成立し、今後の活躍が期待される。次回の議会は12月1日に予定されている。全体として、安来市議会は新たな体制下での行政の活性化を目指して、力強いスタートを切った印象を持たせた。