令和2年9月1日、安来市議会は第98回定例会を開催し、市長の所信表明を受けた。
近藤市長は、新型コロナウイルス感染症への対策を強調。特に、松江市で発生した大規模な集団感染を受け、安来市でも緊急対策会議を設け感染防止の徹底と情報収集を指示した。市民には正確な情報に基づく冷静な行動が求められていることも伝えた。
また、安来市の経済的影響に触れ、地域経済回復に向けた支援策を紹介。市民向けの観光施設割引事業や飲食店及びタクシー業者支援策として、クーポンを配布している。市長は、必要な方へ迅速かつ適切な支援を行うと述べ、住民に安心感を提供する意向を示した。
議題に挙げられた条例案では、広域生活バス運行事業の設置や安来市の各種条例改正が提案され、多くの議員から質疑が行われた。特にバス運行事業に関する議案では、地域住民の利便性向上が見込まれる。
また、財政についても言及があり、令和2年度の普通交付税が約6億7100万円増加すると報告された。市の経営に対しては行政改革の取組みとして、全事業の見直しを継続する方針も示された。
今回の定例会では、各議案に対する審議が行われる中で、特に重要な案件として安来市広域生活バス運行事業が注目を集めた。市長は、この条例改正が市民の移動手段の向上及び地域経済の活性化に寄与することを強調した。