令和6年6月6日、安来市議会では第102回定例会が開かれた。多岐にわたる一般質問が行われ、市民の生活に関わる重要なテーマが取り上げられた。
中でも、公共施設の整備については、特に公共施設マネジメントの重要性が指摘された。市の進捗状況について、原瀬清正議員は数値目標を持つ公共施設総量の25%削減目標の達成状況を確認した。二岡敦彦総務部長は、令和5年度の削減率は5.1%と見込み通りの進捗であると報告した。原瀬議員は、今後の人口減少などに伴う新たな目標設定が必要だと強調し、さらなる削減を提案した。
消防・防災施設の整備についても言及された。平井稔久消防長は、比田防災拠点施設の整備が進む中、消防団との連携強化が図られていると述べた。市では地域防災体制の強化と、市民の安全確保に向けた対応を進めている。
加えて、交通渋滞緩和策も重要な議論の一つだった。市内の渋滞状況については広江正人建設部長が説明し、現在の改善策と今後の計画について報告した。特に、国交省への要望活動や道路改良工事が進められており、今後の進捗に注目が集まっている。
また、観光振興についても重要な議題であり、三島静夫議員がインバウンド対策について質問を行った。宇山富之政策推進部長は、外国人観光客数が増加している中、市の観光資源を活かした取り組みが進んでいることを強調した。特に、安来市独自の施策やイベントが観光促進の一助となることが期待されている。
人口問題に関して、福井加代子議員は自然増を図るための取組を紹介した。市が進める子ども医療費制度の拡大やマタニティー応援プロジェクトについても言及があり、子育て世代の支援が強化されることが報告された。