令和5年4月27日、安来市議会は第101回定例会の4月緊急会議を開催。市長の田中武夫氏は、新年度が始まり、市政に対する協力を求める発言をし、様々な施策を発表した。
特に重要視されたのは、令和5年度安来市一般会計補正予算(第1号)だ。補正予算は、物価高騰対策として、子育て生活支援特別給付金の予算計上を含むもので、歳入歳出予算にそれぞれ1億9,700万円を追加し、総額263億4,700万円とする計画である。
市長は、さらに森林DX推進事業として航空レーザー計測を提案し、これにより地域の森林情報をデジタル化し、効率的な林業を進めることを目指している。「この事業は、国の支援も受けており、安来市の林業振興に寄与するもの」と田中市長は強調した。
また、議会の委任による専決処分の報告も行われた。建設部長の広江正人氏は、特定の損害賠償について説明。この事案は、自転車の事故と関連しており、損害賠償金は道路賠償責任保険で賄われるという。また、保険金による対応がなされたことも報告された。
予算決算委員会が設置され、議第87号の補正予算が提起される認定を受けた。特に森林DX推進事業については、議員の間で意見が分かれ、賛成意見が強調された一方で、反対意見も出ており、事業効果についての疑問が投げかけられた。
最終的に、議第87号は賛成多数で可決されることが決まった。補正予算が市民の生活向上につながるとの見解から、賛成者からは期待の声が上がった。
議第88号「財産の無償譲渡」も審議され、無償譲渡される土地の詳細が説明された。これについては議員から特に異論は挙がらず、可決に進む形となった。
また、議員の派遣についても順調に進行し、手続きが決定された。全体として、安来市にとって重要な施策が多く議論され、前向きな方向性が示される会議となった。