第101回安来市議会定例会(令和4年・令和5年)の12月定例会が開催された。最初に田中 武夫市長が新型コロナウイルスの影響について触れ、感染者数の増加に対する対応策を説明した。
市長は、「全国的に第8波の感染拡大が懸念される中、安来市でも増加傾向にある」と指摘し、感染防止対策を引き続き徹底することを確認した。議会では市民に対しても基本的な感染防止策の徹底を求めている。
さらに市長は、先日開催された安来市農林業祭について言及し、「3年ぶりの開催であり、2,744人の参加があったことは市民にとっても大きな意義があった」と述べ、地域振興につながるイベントの重要性を強調した。
今回の議会では、個人情報保護に関する法令の改正が大きな柱となっている。大久佐 明夫総務部長は、新たに制定される安来市個人情報保護法施行条例の必要性について説明し、今後の個人情報保護の強化を図る考えを示した。
また、議第5号として印鑑登録証明に関連する条例の一部改正についても議論があり、遠藤 浩人市民生活部長は「印鑑登録の手続きに男女の別を削除する」と発言し、現代のニーズに合わせた変化を推進する意義を訴えた。これに関して議員からの異議はなく、迅速に可決された。
その他にも、職員の定年延長に関する条例や特別会計の補正予算案など、合計37件の議案が審議された。市民生活に関わる多くの施策が提案され、引き続き安来市の発展に向けた議論が進められることが期待されている。