第99回安来市議会定例会8月緊急会議が令和3年8月6日に開催された。
初めに、犠牲者に追悼の意を示す中、今回の議題の重要性が強調される。
市長の田中武夫氏は、災害や新型コロナウイルスに関する現状を説明した。
7月の大雨の影響や新型コロナウイルスの感染拡大により、市民生活が厳しい状況にあると述べた。
特に、大雨による被害は深刻であり、床上浸水が8件、床下浸水が74件に及ぶという。他県と同様に安来市でも感染者が増加しており、注意喚起がなされた。
田中市長は、「市民活動の支援に向けて義援金の募集を行っている」とし、地域全体での助け合いが重要だと伝えた。
また、災害に対する対応や見直しも必要であるとし、今後の防災対策の強化にも言及した。
会議では、議第81号「財産の取得について」と議第82号「令和3年度安来市一般会計補正予算(第5号)」が中心的な議題とされ、詳細な審議が行われた。
補正予算について、大久佐明夫総務部長が規模や内容について具体的な説明を行った。
今回の補正予算は、災害復旧や支援金支給等に関連したもので、歳入歳出ともに74,300万円の補正が提案されている。
特に災害援護資金貸付事業と農業復旧事業に重点が置かれており、実施内容が盛り込まれている。
質疑応答の中で、議員たちからは補正予算の内訳や対象要件に関して慎重な確認が行われ、より具体的な支援策の充実が求められた。
特に、災害援護資金の詳細や貸付けの要件について、議員からの質問があった。
また、議会委任による専決処分の報告も行われ、事故による損害についてなされた説明は議員たちに理解を得て、今後の運営改善が必要との意見も出された。
最終的に、各議案は原案通り可決され、安来市の今後に向けた支援活動が期待されるとの結束が確認された。
今回の会議は、安来市にとって新たな体制づくり、災害復旧業務の進捗が求められる状況で行われた重要な機会となった。