第102回安来市議会定例会が令和6年6月14日に開かれ、様々な議案が議論された。
主要な議案には、行政手続における個人番号の利用に関する条例の一部改正や、職員の特殊勤務手当に関する条例、消防賞じゅつ金条例などの改正があった。
岡本早智雄総務企画委員長は、これらの条例の改正について全会一致で原案可決を報告した。議第84号に関しては、市が引き続きマイナンバーを利用する事務の範囲を拡大する必要があると説明したが、今後の利用は条例改正を伴うことになると強調した。
また、議第87号の消防賞じゅつ金については、非常勤消防団員等への損害補償基準を見直すことを目的としている。この改正に対する質疑では、消防職員との金額の差について質問があり、執行部は金額設定において差は生じないとの答弁を行った。
さらに、議第86号の介護予防支援事業に関する条例改正や、第90号の令和6年度一般会計補正予算についても議論が行われた。特に、議第90号は、地域へのインバウンド需要を創出する施策が含まれ、賛成多数で原案の通り可決された。補正予算には、国庫支出金を利用した観光関連の事業が盛り込まれており、安来市の認知度向上に期待が寄せられている。
議会では、陳情も審理に付され、訪問介護の基本報酬引き下げに関する陳情が不採択となる一方で、学校給食費の無償化を求める陳情は賛成多数で趣旨採択された。特に、学校給食無償化に対する期待が高まる中、今後の対応が注目される。
本日の会議を通じて、市側からは、「迅速適正な執行に努める」との言葉があり、議会とのさらなる連携が求められていると感じられる。田中市長は、今後の取組としてスマートインターチェンジの設置について要望活動を行う予定であることを明らかにした。市としての発展に向け、引き続き市民の声に耳を傾けることが必要とされている。