令和4年度の安来市予算案が承認された。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、市は経済活動の早期回復を目指し、各種支援策を講じる方針を示している。特に公立病院経営強化への支援が注目され、医療人材不足への対策が求められる。地域医療を支える公立病院の経営環境は厳しく、安来市としても経営計画の見直しが必要だとされている。
新型コロナ対策では、定期的なPCR検査が重要視され、感染状況に応じた検査体制の強化が求められている。無料検査場が設けられたものの、利用者数は減少傾向にある。市は引き続き、感染症対策に取り組み、困窮者支援にも注力することが強調された。
また、高齢者への支援策に関して、補聴器の助成制度が導入される可能性が議論され、これが高齢者の生活の質向上や認知機能の低下防止に寄与することが期待されている。特に難聴は高齢者の社会参加に影響を与えるため、早期の対策が必要とされる。
更には、安来市が全て過疎地域に指定されることになったことから、税制の優遇措置が拡大し、地域振興のための資源をいかに活用するかが重要な課題となった。市は今後も過疎対策に力を入れ、持続可能な地域づくりを目指す。地域内の移動支援や交通網の充実も求められる中で、安来の特性を生かした施策が期待されている。
最後に、自然環境保全対策、脱炭素化の取り組みが強化されており、耕作放棄地の活用や新たなバイオマス事業の推進も示唆された。地域の持続可能な発展のためにも、社会全体での協力が必要とされることが確認された。