第101回安来市議会定例会が令和5年3月3日に開催され、市の重要な課題についての議論が行われた。中でも、空き家対策、婚活支援、循環型農業、リトルベビー支援、防災対策が特に注目を集めた。
まず、空き家対策では、新たにクラッソーネとの連携協定が結ばれ、空き家の解体費用や土地売却額の概算を示す無料サービスが始まることが紹介された。市では、アンケート結果を基に、所有者が相談しやすい環境を整えるため、空き家等対策総合窓口を設置し、住民サービスを向上させる方針を打ち出した。
次に、婚活支援に関しては、「安来はぴこ会」との協力により毎月行われる結婚相談会が紹介された。新たな結婚相談窓口も設けられ、婚活イベントの開催や、マッチングシステムの利用支援が実施されている。成婚者数は43組に上り、地域の結婚支援活動が功を奏しているとされる。
また、リトルベビー支援についても言及があり、安来市での低出生体重児の数と、その支援として出産後に行われる家庭訪問や情報提供が強化されることが報告された。特に、出生時体重や発育のチェックを行うことで、母子の健康を守る施策が今後も推奨される。
防災対策では、原子力災害と自然災害が重なる複合的なリスクに対し、市が行っている避難訓練や対応体制の整備が強調された。特に、今回の豪雪時における対応や迅速な救急支援の取り組みが評価され、今後の訓練や対策の重要性も確認された。
最後に、循環型農業に関しては、竹の資源活用や土壌改良を進める取り組みが紹介され、国の事業への参画も期待される。今後も、地域資源の活用を通じて、持続可能な農業経営が推進されるよう、力を入れていく必要があるとされている。
安来市は、これらの取り組みを通じて市民の生活向上を図り、地域の活性化に努めていく方針を示した。