第98回安来市議会の緊急会議が、令和2年5月11日に開催されました。議会は新型コロナウイルス感染症対策に関する重要な議題を取り上げ、様々な施策について検討しました。
安来市長の近藤宏樹氏は、全国の感染者数が増加し、感染症の拡大が続いている現状を強調しました。特に、島根県内でも感染者が確認されていることから、市民及び議会メンバーに対して安全対策の重要性を呼びかけました。市長は、「市内の小・中学校の再開」についても触れ、短縮授業の実施を決めたことを報告しました。
また、総務部長の大久佐明夫氏は、令和2年度安来市一般会計補正予算の概要を説明しました。新型コロナウイルス感染症対応として、特別定額給付金の財源として38億8,000万円の特別措置を講じることが強調されました。この補正予算は、予算総額284億9,266万5,000円に達するとされています。
さらに、病院事業会計の補正についても議論が行われました。病院事務部長の村上和也氏は、新型コロナウイルス感染症対策のために必要な予算措置を説明し、医療従事者の防護服などの重要物資を購入するための資金が必要であるとの見解を示しました。
議事の中では、委員による質問もあり、陳情書に関する議題が説明されました。この中で、特に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う宿泊業界への支援が求められています。議会は市内の企業に対しても柔軟な支援策を検討しています。
さらに、緊急会議中に市長は、6月の期末手当を受け取らない意向を表明し、議会の支持を得ました。この行動は市民への理解を深めるものとして、市長自らが率先して困難な時期に寄与する姿勢をアピールしました。
最後に、様々な報告や審議が行われ、今後の対応として市民の安全を第一に考えた施策の継続を確認しました。本日の会議で提案された議決案件は全会一致で可決されています。次回の会議は6月1日の予定です。