安来市議会は、令和4年1月11日に第100回定例会1月緊急会議を開催した。
参加議員は18名で、欠席はゼロという状況下で開始された。
議長の永田巳好氏は、新年の挨拶を行った後、新型コロナウイルスの影響について言及。特にオミクロン株による感染者数の増加について懸念を示し、引き続き感染予防策に取り組む方針を強調した。議会では、議員の自席での質問は着座のままで行うことも決定された。
今回の会議の主な議題には、令和3年度安来市一般会計補正予算が含まれており、その中で新型コロナウイルスの影響を受けた住民への支援策が提案されている。市長の田中武夫氏は、補正予算に対する重要性を訴え、特に住民税非課税世帯への10万円給付が強調された。これに対応するため、予算に6億8,030万円を追加し、総額は275億997万円となる。
また、市長は新型コロナウイルスワクチンの接種についても説明。医療従事者や高齢者への追加接種が前倒しで行われることが発表された。特に、最大394世帯が対象の金銭的支援が用意されており、今後の子育て世帯への支援も併せて行われる見込みだ。
住民税非課税世帯には、国庫補助金を用いた臨時特別給付金が計上され、家計急変世帯に対する支援も行われる予定だ。これにより、生活困窮者に一定の支援を行うことが目的とされている。報告された予算案は全議員の合意により可決され、その後は議会の委任に基づく専決処分の報告が行われた。
また、島根原発の再稼働に関する請願も記載されており、総務企画委員会に付託された。次回定例会は3月1日に予定されており、引き続き市民の生活安定に寄与する施策が論じられることが期待される。